肝・胆・膵外科手術
  • 大腸領域肝・胆・膵領域

    肝臓、膵臓、胆道の良悪性疾患に対して、腹腔鏡・ロボット手術を行います
  • 肝臓、膵臓、胆道手術は、大きな手術切開を必要とし身体への負担が大きい手術となるのが一般的です。岡山大学病院では、傷の小さい低侵襲手術を積極的に行うことで、患者さんの傷の痛み・身体への負担を最小限度に抑え、術後も早期に回復できるよう心掛けています。岡山大学 肝・胆・膵外科では、全国でも先駆けて’20年にダ・ビンチによるロボット支援下膵切除術を開始しました。また’22年には、ロボット支援下肝切除術、ロボット支援下総胆管拡張症手術を開始し、’23年3月までの肝胆膵外科領域のロボット手術の総数は100例を超え、西日本トップクラスの実績となっています。傷が小さく身体に優しいロボット手術を行うことで、入院期間が短くなり早期の社会復帰が可能となります。
  • 肝臓疾患に対する肝切除は、約40%以上が腹腔鏡あるいはロボット手術で行っています。肝臓がんや転移性肝がん、更には過去に開腹手術の既往があっても、手術適応を慎重に検討した上で、積極的に腹腔鏡下肝切除・ロボット支援下肝切除を行っています。
  • 膵臓がんをはじめ近年増加傾向にある膵臓疾患に対する手術では、約60%以上がロボット手術で行っています('23年5月時点93例)。膵頭十二指腸切除術は、複雑な消化管再建を伴う高難度手術ですが、岡山大学病院 肝胆膵外科は’22年9月に中国・四国地方初となるロボット支援下膵頭十二指腸切除術に成功し、安全に症例を重ねてきました。低悪性度膵臓腫瘍、胆道・十二指腸腫瘍では多くの場合ロボット膵切除が可能であり、悪性度の高い膵臓がんであっても適応を慎重に検討した上で積極的にロボット手術を行っています。
  • 先天性総胆管拡張症については、疾患頻度も少なく、精度の高い再建を必要とするため、ロボット手術を行える施設は、国内でも限られております。岡山大学病院は、’22年7月にロボット支援下総胆管拡張症手術を開始し、中国・四国地方から患者さんを受け入れております。
  • 肝臓、膵臓、胆道手術における各手術法については、安全かつ確実に病気を治すことが最優先されますので、患者さん個々に最適な手術法を慎重に検討した上で決定しています。また手術は、肝胆膵外科高度技能専門医・内視鏡技術認定医・ロボット手術プロクターなど専門医資格を有する経験豊富な肝胆膵外科スタッフが担当しています。
  • 受診の際には、かかりつけ医の先生から当院の肝・胆・膵外科の外来受診予約をとってから、お越しください。
  • 肝臓手術症例数
  • 膵臓手術症例数
  • ロボット支援下膵頭十二指腸切除術